戸建て住宅の宅配ボックス 選び方のポイント5つ

エクステリア&ガーデンデザイナーふじさきかなこです。

ネットショッピングが普及したことで、宅配ボックスの需要が増え、色々な商品が販売されるようになってきました。

宅配ボックスはマンションでは当たり前に標準装備されるようになって来ましたが、戸建て住宅の普及率はまだ10%にも満たないそうです。これからも便利にネットショッピングができるように、戸建て住宅でも宅配ボックスの普及を急ぎたいところですよね。

先日「エクステリアエキシビジョン2018」に行って、エクステリアメーカーの新商品をチェックしてきましたが、そこでも宅配ボックスの新商品が目に付きました。

【2018EXEエキシビジョン】外構デザイントレンド分析とおススメ商品

商品が増え選択肢が増えていることはとてもいいことですが、あまりに色々ありすぎてどうやって選んだらいいか悩んでしまいますよね。そこで、今回は戸建て住宅の宅配ボックスを選ぶポイント5つをご紹介します。

宅配ボックスを選ぶ時のポイント

戸建て住宅で宅配ボックスを選ぶ時に、考えたいのは次のポイントです。

  • サイズ
  • 設置の仕方
  • 安全性
  • 値段
  • デザイン

ひとつずつ見ていきましょう。

サイズはできる限り大きいものを

まず一つ目のポイントはサイズです。

ネットショッピングをすると、むやみに大きい箱で送られてくることがありませんか?特に私もよく利用するAmazonさん。箱が大きすぎる!!おそらく倉庫でのオペレーションを優先して「大は小を兼ねる」という考えなのだと思いますが・・・。

宅配ボックスに入らなければ、再配達になってしまいます。宅配ボックスがあるのに、再配達・・・これ以上悲しいことがあるでしょうか(涙)

宅配ボックスはできる限り大きいサイズのものを選ぶようにしましょう。

ちなみに市販の宅配ボックスは、60サイズ~120サイズが多いです。(60サイズとは各辺の合計が60cm以内のもののこと)下記にサイズ目安を載せておきます。

60サイズ例・・・ワイン2本が入るダンボール

80サイズ例・・・お米5Kgが入るダンボール

100サイズ例・・・2Lのペットボトルが6本入るダンボール

宅配ボックスの設置の仕方

設置の仕方にはいくつかあります。

  • 直置き(仮)
  • 据え置き
  • ポール建て
  • 壁掛け
  • 壁埋め込み

1.直置き(仮)

使うときだけ玄関外に出しておくタイプです。自作される場合はこのパターンになります。市販の荷物コンテナをワイヤーなどで固定して使います。

自作宅配ボックスについては、実践された方の記事がたくさんあるのでそちらをお読みください。

「宅配ボックスを自作してみた」ー超簡単な作り方と使い方ー

私は安全性の面であまりおすすめしませんが、とにかく安く作りたい方は自作も良い選択だと思います。

2.据え置き

据え置きタイプはこのように床に固定して使います。リフォームでも設置可能で、大容量タイプが多いです。

(画像はパナソニック COMBOミドルタイプ)

ポール建て

ポールに取り付けるタイプです。位置が高くなるので、取り出しやすい所がポイントです。リフォームでも取り付けられる、ベースプレート付きの商品が増えてきましたが、未対応の場合もあるので確認が必要です。

(画像はパナソニック COMBO ミドルタイプ)

壁掛け

建物や塀などに設置することができます。すっきり納まりますが、容量が小さいことがネック。本や小物の荷物が多い方向けです。

(画像はパナソニック COMBO ハーフタイプ)

壁埋め込み

門柱などの壁に埋め込めるタイプです。すっきり納まり、大容量タイプも多いです。リフォームの場合は取り入れづらいタイプです。

(画像はパナソニックCOMBO ミドルタイプ)

その他

その他、ポストと一体型、機能門柱タイプなども増えてきました。それに関してはまた改めて詳しく比較します。

 


パナソニック(Panasonic) 戸建住宅用宅配ボックス COMBO ミドルタイプ FF(前出し) 右開き 漆喰ホワイト CTNR4020RWS

 

荷物の安全性、印鑑のいたずらに気をつけて

次は安全性についてです。

ネットショップで安価に売られている商品は次のような安全性に疑問を感じるものが多いです。

  • 宅配ボックスごと盗まれそう
  • ビニール素材の宅配ボックスは破られそう
  • 荷物を投函口から入れると下に落下するので、中身が壊れそう

 

盗難トラブルに巻き込まれるリスクを考えると、 きちんとロックされること、宅配ボックスがしっかり固定されていることは大事なポイントです。

 

また誰でも取り出せるところに印鑑があることが、気になる人もいるでしょう。そういう方には、 一度しか捺印できない伝票差込口があるもの、専用の受け取り印が用意されている商品がおすすめです。

伝票差込口があるタイプはパナソニックCOMBOシリーズ、三協アルミのフレムスがおすすめです。専用の受け取り印はユニソンのヴィコDB、コルディア、Kateがおススメです。

この他、上位機種には荷物が届くとメールでお知らせ、人感センサー付きで子供の閉じ込め防止などの機能がついているものもあります。


ユニソン 宅配ポスト コルディア80 前入れ後出し マットカラー 『郵便受け 一戸建て用 屋外』 マットベージュ 左開きタイプ


宅配ボックス 宅配ポスト コルディア100 ポスト無し 右開きタイプ 後出し イメージ:レザーブラウン


パナソニック(Panasonic) 戸建住宅用宅配ボックス COMBO ミドルタイプ FF(前出し) 右開き 漆喰ホワイト CTNR4020RWS

 

値段は大事なポイントですよね

性能も大事ですが、値段は気になるポイントですよね。

 

自作・・・3000円~

ネットショップで買えるリーズナブルな宅配ボックス・・・10000~30000円程度

エクステリアメーカーの宅配ボックス・・・80,000~130,000円程度(工事も含む)

超高級宅配ボックス(マンションレベル)・・・1,000,000円超

 

調べたところ、このような価格帯でした。エクステリアメーカーの宅配ボックスはやや高価ですが、安全性や見栄えから考えると私はおすすめしています。

デザイン

少し前までは、シンプルな箱型タイプしかありませんでしが、最近デザインに配慮した商品が増えてきました。

いくつか可愛らしいデザインのものをご紹介します。

(出典:YKKap HP)

YKKapのポスティモ 宅配ボックスです。赤やオレンジなどビビッドなカラーリングの商品が揃っています。写真は機能門柱タイプで、インターホンやポストと一体型になったものですが、宅配ボックス単体でも販売されています。


郵便ポスト 郵便受け 宅配ボックス YKKAP ポスティモ宅配ボックス1型 前入れ前出し 右勝手 イメージ:プラチナステン 送料無料

美濃クラフトのDepoです。レッドのほか、グレー、グリーンもあります。容量が大きくてすごい存在感ですが、かわいいですよ。

宅配ボックスの選び方まとめ

最後におさらいしておきましょう。

  • サイズ・・・とにかく大きいものを選ぼう
  • 設置の仕方・・・いろいろな方法があるので、家にあったものを
  • 安全性・・・盗難のリスク、印鑑の保管場所をチェックしましょう
  • 値段・・・できればエクステリアメーカー製などしっかりしたものを選ぼう
  • デザイン・・・おしゃれな商品も増えています。あきらめずに探してみましょう。

以上、宅配ボックスを選ぶ時に気をつけたいポイント5つでした。

次の記事では、エクステリアメーカー新製品の宅配ボックスを徹底比較します。