こんにちは。エクスエリア&ガーデンデザイナー ふじさきかなこです。
おしゃれでエレガントな雰囲気が人気の輸入住宅。素敵な外観に合わせて、外構にもこだわりたいですね。輸入住宅に合わせる外構で人気なのが「アイアン調のフェンス」。
ですが本物のアイアンは非常に高価で、錆などのお手入れも心配。そこでよく使われているのが「アルミ鋳物フェンス」です。アルミ鋳物フェンスとは、鋳型にアルミ材を流し込んでつくったフェンスのこと。アイアンに比べて、安価、軽くて扱いやすい、錆に強い、いろいろなカラー展開がある、などのメリットがあります。
本記事ではいろいろなアルミ鋳物フェンスの紹介、デザインする時に気を付けたいポイントを解説します。
Contents
いろいろなアルミ鋳物フェンス
まずアルミ鋳物フェンスを使ったデザインをいくつか紹介します。
YKKap トラディシオンフェンス3型
輸入住宅と言えば自然石貼りウォールとの相性が抜群。こちらは自然石のウォールとアルミ鋳物フェンスを組み合わせたベーシックなデザインです。
YKKapのトラディシオンシリーズはヨーロッパのロートアイアンのデザインを取り入れたアルミ鋳物シリーズ。外構のフェンスだけでなく、建物のフラワーボックスや軒飾りなどのラインナップがあるので、建物と外構をそろえても素敵です。
LIXIL ラフィーネフェンス5型
同じプランで素材とカラーを変えて雰囲気を変えてみました。こちらは現代的なシンプルモダン要素のあるヨーロピアンデザイン。明るくシンプルなデザインには直線的な鋳物フェンスが似合います。
LIXILのラフィーネシリーズはトラディシオンシリーズと同じく、ロートアイアンのデザインを取り入れたアルミ鋳物シリーズ。建物とコーディネートすることが可能です。ロートアイアン独特のフォルムを取り入れつつ、現代的なデザインにもマッチするシリーズです。
リンク:LIXIL ラフィーネシリーズ
YKKap シャローネフェンスSS02型
こちらはYKKapのシャローネSS02型を使ってみました。モダンで個性的なデザインですが、輸入住宅に合わせても面白いですね。もちろんモダンなデザインの住宅には相性ピッタリです。
リンク:YKKap シャローネフェンス
鋳物フェンスを使うときには割り付けに注意!
このようなデザイン性の高いアルミ鋳物フェンスを使う時、ひとつ注意していただきたいことがあります。それは割り付けを考えるということ。
鋳物フェンスはデザインが入っているので、途中でカットするとおかしくなってしまいます。こちらの例をご覧ください。
フェンスの割り付けを考えずにプランすると、このように端の中途半端な位置でカットされてしまいます。
デザインが複雑なフェンスほど途中でカットされると違和感大!必ずフェンスの幅を確認してちょうどよくなるように設計します。
とはいえ、そんなにちょうどよくはならないもの。そういう時は下の絵のように、両端にフェンスと同じ高さの塀を立ち上げて、フェンスをカットせずに済むようにします。フェンスの両側に塀が入ることで重厚感が出ますね。
同じ鋳物フェンスでも、このような直線的なデザインだったらカットしても気にならない場合があります。選んだフェンスによって、どのように割り付けるか考えてみてくださいね。
アイアン調 鋳物フェンスまとめ
アイアン調の鋳物フェンスの使い方、注意するポイントをまとめました。伝統的なデコラティブなデザインから、現代にマッチするシンプルなアイアン調、モダンなアート系デザインなど、いろいろなフェンスがあります。お気に入りを見つけておしゃれな外構をつくってみてくださいね。