外構計画の打ち合わせを始めると当たり前のように出てくる専門用語に戸惑うことがありますよね。本記事では、「土留め」とは何を指すのか解説します。
土留めとは
外構計画をつくる時、よく出てくる単語「土留め(どどめ)」。これは高低差がある場所の、土を留めるための構造物の事を言います。
具体的には、土留めブロック、石積み、RCコンクリート土留め、レンガなどです。特に壁状の構造物を「擁壁(ようへき)」と呼びます。
土留めブロック
最も一般的なのはこのようなブロック土留めです。
ブロックにも上の絵のような「普通ブロック」、さまざまな模様のついた「化粧ブロック」、鉄筋コンクリートと同等の強度を持つ「型枠ブロック」などがあります。
次の絵は、一般的に使用されているリブタイプの化粧ブロックです。
色々な材料でつくられた土留め
ブロックの他にも、さまざまな材料で作られた土留めがあります。どんな材料を使っていても土を留めている構造物は「土留め」と呼ばれます。
これは自然石を積んで作った土留めです。
これはレンガで作った土留めです。花壇など比較的低く、土圧があまりかからない箇所に用いられます。
これは鉄筋コンクリートで作られた土留めです。RC土留め、RC擁壁とも呼ばれます。RCは鉄筋コンクリート造「Reinforced Concrete Construction」の略です。
土留めと塀の違い
混同されがちですが、「土留め」と「塀」は別のものを指します。
「土留め」は解説してきたように「土を留めるための構造物」です。「塀」は土を留めるための構造物ではありません。
紛らわしいのですが、下の図のように土圧がかかっている部分を土留め、上部の土圧がかかっていない部分は塀と呼びます。見た目は同じですが、必要とされる内部の構造は異なります。
正しく用語を理解して、外構図面にあいまいな所が残らないように計画を進めていきましょう。