小作から日本三大億万長者に昇り詰めたホテルニューオータニ創業者 大谷米太郎のお話

こんにちは。エクステリア&ガーデンデザイナーふじさきかなこです。

今日は3月14日。

ホワイトデーのお返しにと、夫がホテルニューオータニ東京のケーキビュッフェに連れて行ってくれました。

ニューオータニの日本庭園は東京の名園に数えられる場所。気持ちの良い晴天の下、散策する人々でにぎわっていました。ホテルならではの着飾った人々、振袖の女性たちなど、華やかな雰囲気で気分が上がります。

私たちはビュッフェ予約の1時間前に到着して庭園から散策していたのですが、あっという間に時間が過ぎてしまい名残惜しいほど。この庭園はホテル宿泊者以外でも無料で見学できますので、ぜひぜひ遊びに行ってみてください。

で、このニューオータニってどういうホテルなの?と気になり調べてみたら、とっても面白い歴史がありました。

今日はそれについて書いてみたいと思います。

ホテルニューオータニの歴史

ホテルニューオータニは東京オリンピックの開催直前、1964年の9月1日に開業しました。

もともとは加藤清正や井伊家のものだった由緒ある庭園のあるこの地は、後に伏見宮家のものとなり美しい庭園で知られていました。

第二次世界大戦後、伏見宮家がここを手放すにあたり、外国人の手に渡ろうとした所、大谷米太郎氏が由緒あるこの地を外国人の手に渡らせるわけにはいかないと買取って、自邸として使っていたそうです。

東京オリンピック開催が決定した後、政府の要請を受けてホテルを建設する事になりました。

それがホテルニューオータニの始まりです。

ホテルニューオータニの「ニュー」って何なのかな?と思っていたのですが、大谷家の自邸→ホテルでニューオータニなのですね。

今では日本の三大ホテルのひとつに数えられている名門ホテルです。

ホテルニューオータニホームページはこちら

創業者 大谷米太郎のサクセスストーリー

そこで気になるのが、大谷米太郎ってどういう人?ではないでしょうか。

宮家が手放そうとしていた土地を取得して、後にホテルにするほどお金のあった人物ってどういう人なのか気になります。

調べてみてびっくり。たいへん面白く、まるで朝ドラの主人公のような方でした。

大谷米太郎の略歴

・1881年7月24日 富山の小作人の長男として生まれる。

・31才で裸一貫上京。

・日雇い人夫になり、人一倍働く。しかし食べるものにも困窮する日々。

・力自慢が評判となり、稲川部屋からスカウトされ大相撲力士に。

・手の指に障害があり、幕内を目指す事は諦め、酒屋に転身。

・現金決済にこだわり、国技館一手扱いの酒屋になり大儲け。

・さらに利益の上がる商売を求めて、鉄鋼圧延べ用ロールを作る東京ロール製作所を起業。

・関東大震災で工場が全焼するも、焼け跡ですぐに飲食店や雑貨家を開業。

・飲食店、酒屋、鉄鋼工場を立て直し、震災復興に伴う鉄鋼需要で大きな利益を上げる。

・材料の特殊鋼製造に着手し、1939年に大谷製鐵を設立、翌年には各社を合併し大谷重工業となる。

・満州にも進出し、鉄鋼王と呼ばれる。

・太平洋戦争で満州事業を失うが、朝鮮特需で再び復活。

・1964年ホテルニューオータニを創業。日本三大億万長者と呼ばれる。

・1965年 経営不振が露呈し、開業翌年に社長の座を追われる。

・1968年脳腫瘍で死去。

お金にまつわる金言 大谷米太郎の言葉

波乱万丈な人生ですよね。

そんな方がホテルニューオータニを創業された事、この日本庭園を外国の手に渡らせず、今もこうして私たちが楽しめる場所として残してくれた事を知って訪れると感慨もひとしおです。

そんな大金持ちの大谷米太郎さんが残した言葉には、お金にまつわる金言が多いようです。

そのうち一つがこちら。

収入の一割を貯金しろ。タネ銭を貯めろ。

「収入の一割を貯金しろ、タネ銭をためろ」

人のお金をあてにしている人間の事業がうまくいくはずもない。

まずは苦しみながらでもタネ銭をためていくこと、そこにいろんな知恵や知識が生まれてくる。

このようにおっしゃっていたそうです。

これって聞いたことがありませんか?

そう、「バビロンの大富豪の教え」です。

バビロンの大富豪がまず最初に言った事。それは収入の1割を貯金せよ。

やっぱり大金持ちになる人は、同じような考えを持っているものなのですね~。

私はちょうど「漫画バビロンの大富豪の教え」を読み終わった所だったので、シンクロにびっくりしました!

これはタネ銭を貯めてますか?というお告げかもね。

老後資金は貯めていますが、事業のタネ銭という意識では貯めていなかったです。反省です。

大谷米太郎さんに関する書籍はこちら。

大谷米太郎さんの人生に思いをはせながら、ホテルニューオータニを利用してみるのも一味違った楽しみ方ではないでしょうか。