【目黒】建築好きの方におススメ「大人の休日散歩 東京都庭園美術館」

こんにちは。エクステリア&ガーデンデザイナー ふじさき かなこです。

今回は建築や庭園が好きな方におススメのお出かけスポット紹介です。先日娘がサマーキャンプでいなかったので、久しぶりに夫とふたりで大人デートを楽しみました。

その時行ったのが、今回ご紹介する「東京都庭園美術館」です。もちろん美術展も楽しいのですが、こちらの美術館のお楽しみは建築と庭園です。そして、美術館の中にあるカフェや併設されたレストランも素敵なんです。大人が一日ゆっくりすごすにはぴったりのスポットですよ。日々のストレスを忘れて、緑の中でリラックスしてみませんか?

東京都庭園美術館 基本情報

まずは東京都庭園美術館の基本情報をご紹介します。

開館時間 10:00 – 18:00(入館は17:30まで)

休館日 毎月第2・4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始

入館料は展示によって異なります。

庭園のみの入園 一般200円(160円)、大学生(専修・各種専門学校含む)160円(120円)、中・高校生・65歳以上100円(80円)。

美術館に入館した方は庭園も入れます。

アクセス JR目黒駅から徒歩7分ほど。詳しくはこちらをごらんください。

敷地はとても広く、緑にかこまれて気持ちのよい場所です。庭園のみの入園がある、というのも納得ですね。

旧朝香宮邸

この美術館は、戦前にパリに遊学された朝香宮夫妻の邸宅として、当時最新の建築様式によって、1933(昭和8)年に建造されたものです。アール・デコと呼ばれる装飾様式で統一され、どこを見ても美しくため息が出てしまうほど。

主要部分の内装は、当時のフランスを代表する美術家ルネ・ラリックやアンリ・ラパンに依頼されました。ラリックと言えば箱根の「ラリック美術館」でご存知の方も多いのではないでしょうか。優美なジュエリーやガラス細工で有名ですね。基本設計は宮内省内匠寮の建築家だった権藤要吉。”幻の建築”、あるいは、”アール・デコの美術品”と称されてきた朝香宮邸は、2015(平成27)年に国の重要文化財に指定されました。

モダンな新館

新館のカフェ

歴史を感じる旧館に隣り合って、2014年にミニマムが清清しいモダンな新館がオープンしました。世界的な現代美術家・杉本博司氏をアドバイザーに迎え建築されたものです。アール・デコ建築とミニマムモダンの現代建築の融合。旧館から新館へと続く渡り廊下が違和感なくこのふたつをつなげています。全く違う様式の建築なのに調和している。とても不思議です。

優美なアール・デコ様式の館内

では早速、優美なアール・デコ様式の館内をご紹介します。

外観はこちら。車寄せ前に、小さなお庭が造られています。これは朝香宮邸として使われていたころはなかったもののようです。鮮やかなグリーンに美しいフォルムの建物が映えますね。

東京都庭園美術館の外観

玄関を入るとさっそくラリックの装飾がお出迎え。繊細ですね・・・。

ラリックの装飾

美しい装飾扉。やさしい色合いが不思議とほっとするデザインです。

どの部屋にも暖炉がありました。部屋ごとにデザインが違うのですが、モチーフは同じものがくりかえし使われていて共通点を探すのが面白かったです。

私はエクステリア&ガーデンデザイナーなので、どうしても外とつながった空間に魅力を感じてしまいます。こちらのバルコニーでは思わず「わあ」と声が出てしまいました。潔い市松模様のタイルに、明るい日差しが差しかかります。三角形の照明も道しるべのようでおしゃれです。無機質な雰囲気がとても気に入りました。

明るく気持ちがよいベランダ

それからこちらのインナーテラスも本当に素敵だった・・・。写真で表現できていないのが残念すぎます。大きく取られた窓と天窓からやさしい光がふりそそいでいました。ここで植物を育てたら楽しいだろうな、一日中でもいられるな、そんな空間です。

やさしい光がふりそそぐインナーテラス

外に出ると和風と洋風の庭園が広がります。暑い日でしたが、木々に囲まれて涼しい風が吹いていました。シートを広げてピクニックをしている方もいて、とても気持ちがよさそうでした。

和風庭園の池

広々とした芝生広場

部屋ごとに違う照明デザイン

建物も庭もどこを見ても美しかったのですが、私が特に気になったのが照明デザイン。どの部屋に行っても違うデザインの照明が付けられているんです。それだけ見ているだけでも楽しかったです。

ホールのシャンデリア

ホールのスタンドライト。大きいです。

広間の照明。シンプルな形ながら繊細なガラス装飾が美しい。

階段ホールの照明。デコラティブな装飾と重厚感。

船室を想起させられました。

ステンドグラスが施された照明

丸い形が優美。女性らしい雰囲気の照明。

布のシェードがかけられた照明。

円錐形の照明

星型の照明。かわいいです。

いかがだったでしょうか。部屋ごとにイメージをかえて、こんなに色々な照明が付けられていました。

美術を鑑賞したら、おいしいものをいただきましょう

美術を鑑賞したら、ちょっと休憩したくなりますね。併設のカフェやレストランでおいしいものをいただきましょう。

新館に併設されたカフェ

こちらは新館に併設されたカフェ。ケーキやコーヒー、そしてビールも飲めるようです。

もう一箇所は正門横にあるレストラン「DU Parc」(デュ パルク)。南青山のフランス料理の老舗、ロアラブッシュの姉妹店です。こちらのいいところは、眺めがすばらしいこと。

DU Parc HPはこちら

開放感あふれる景色

庭園を見渡すことができ、明るくてとても開放感があります。正装しないと入れないレストランではなかったので、カジュアルに楽しむことができました。

 

営業時間は次のとおり。

ランチ 11:00~14:00(ラストオーダー)
カフェ 14:00~17:00(カフェ営業終了)
ディナー 17:00~20:00(ラストオーダー)

私達はせっかくなのでディナーをいただきました。味付けはあっさりめで好みでした。ソースなし、ソースありで2度美味しいなど、自分で味付けを変えて楽しめる工夫が面白かったです。

こちらのレストランのおすすめの使い方をひとつご紹介。飲み物をテイクアウトすることができるんです。外のテーブルは庭園美術館のフリースペース。そこでシャンパンやワインを飲むこともできるんです。もちろんグラスで。これは優雅ですわよ、奥様!今度行ったらやってみようとたくらんでいます。

東京都庭園美術館まとめ

美術展と名建築、開放感あふれる庭園、そして美味しいお食事。全部が楽しめる東京都庭園美術館。こんな素敵なスポットが都心の目黒駅から徒歩7分のところにあるんですね。

大人の休日散歩にぴったり。ファミリーも庭園のみの利用でピクニックなんていかがでしょうか。どの季節に訪れても楽しめる、東京都庭園美術館のご紹介でした。

 

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