【注文住宅の外構】初回打ち合わせ前の準備「照明・電気工事、デザイン、予算編」

初回外構打ち合わせ前に、ご家族で考えておいてほしい「外構検討シート」4・5枚目の照明・電気工事、デザイン、予算編の解説です。

まずは次の記事をお読みいただき、「外構検討シート」をダウンロードしてみてください。

【注文住宅の外構】初回打ち合わせ前に準備すること「基本情報編」

注文住宅の外構】初回打ち合わせ前の準備「アプローチ・車庫編」

【注文住宅の外構】初回打ち合わせ前の準備「隣地境界・フェンス、庭編」

ダウンロードはこちら 外構プラン検討シートv2

照明・電気工事

①照明は必要ですか?

外構の照明は必須ではありません。つける場合、門灯1灯のみという場合が多いです。ただ、後から増やしたくなった時に外付けコンセントがなくて追加できない、なんてこともあります。 将来的に増やしたい場合は、配線、コンセントの準備だけは最初に計画しておく必要があります。

こちらにも詳しく書いています。参考にどうぞ。

外構計画をできるだけはやく始めた方がいいふたつの理由

②防犯灯は必要ですか?(勝手口、車庫など)

防犯灯については最初から考えておく必要はないのですが、そういうものがあるんだ、と気づいてもらうために項目に入れました。①でも書いたように、照明は後からでは増やせない場合があります。すぐには必要なくても、配線、コンセントだけは考えておきましょう。

③夜景にこだわったライトアップを希望されますか?

ライトアップあり、なしで外構・庭のプランニングが変わってきます。また照明器具を通常の100Vタイプにするか、低電圧の12Vタイプにするかも変わってきます。(これについては改めて解説します)もちろん、配線、コンセントの準備も必要になります。

もし外構ではライトアップしない場合でも、クリスマスのライトアップを考えている方はコンセント位置をよく検討しておきましょう。

④車庫に充電設備は必要ですか?

今後EV車の普及により、充電設備が必要になるご家庭が増加すると考えられます。今はガソリン車でも将来的に電気自動車を検討する可能性がある方は、充電設備の設置スペース、配線を検討しておきましょう。

⑤建物に外コンセントはありますか?

そもそも建物に外コンセントがないと、照明器具や電気設備を設置するのが難しくなります。建築会社に確認しておきましょう。また、外構照明の数によってはワット数が不足してしまう場合があるので、建物の電気工事の前までに外構の照明・電気設備を検討しておきましょう。

デザイン

①どんなデザインがお好きですか?(いくつでもチェックをしてください)

お客様の好みをデザイナーに伝えるために重要な項目です。ご自宅とは関係なく、好みのデザインにチェックをしてください。

余力のある方は、好きではないデザインも考えておくと良いです。デザイナーはその路線を避けることができますので、よりイメージに近いプランが提案される可能性が高まります。

②ご自宅にはどんなデザインが合うと思いますか?

①は好きなデザインでしたが、②はご自宅にはどんなデザインが合うと思うかという質問です。もしイメージしている完成写真やイラストがあれば、用意しておきましょう。WEBサイトの画像や建築・外構雑誌、ご自分で撮影された写真などがあると伝わりやすいです。

予算

①ご予算はおいくらですか?

これは必ず聞かれる質問です。ですが、明確に答えられるお客様がいらっしゃるでしょうか?皆目検討もつかない、という方がほとんどだと思います。

わからない、と伝えて大丈夫です。

ただしだいたいの目安がついているのに、少しでも安くしようという交渉術ではっきり答えないのはお勧めしません。デザイナーはできる限りよいものを提案しようと知恵を絞ります。その際、予算上限がはっきりしている方が、やりくりしやすいからです。

プランと見積もりが出た後、金額に対して不誠実な様子が見られる会社は検討対象からはずせばいいだけです。正直に話しましょう。

② ①でわからない、を選んだ方は一番近いものにチェックしてください。

ほとんどの方はいくらかかるか検討もつかないと思うので、外構予算についての考え方に近いものを選んでください。チェック以外に思いがあれば、もちろんお話してください。

③もし予算オーバーしてしまったらどうしますか?

建築本体でも同じですが、外構も考えていく内にどんどん金額があがり予算オーバーしてしまうもの。そうなった時にどうしたいかを考えておきましょう。

絶対に予算内に納めたいのか、少しならオーバーしてもいいものを造りたいのか、計画は変えずにお金がたまったら工事したいのか。これによってデザイナーの対応が変わってきます。

まとめ

外構工事、初回打ち合わせ前にご家族で話し合っていただきたい項目でした。何項目もあるので面倒に感じるかもしれません。でも最初にしっかり考えておくことで、その後がスムーズに進み結果的に時間短縮になります。満足のいくプランができる可能性も高まります。

外構の打ち合わせというのは、初回で2~3時間程度、2回目以降も1~2時間程度かかります。お客様にもよりますが決定までに4~6回くらい打ち合わせを繰り返します。迷って何度もプラン変更をする方の場合は10回以上なんて場合も。ただでさえ忙しい注文住宅準備の中で、かなりのボリュームだと思いませんか?

事前にこの「外構プラン検討シート」を埋めておくだけで、少なくとも1回は打ち合わせ回数を減らせると思います。その時間、インテリアの検討に使ってもいいし、ゆっくりお休みしてもいいですね。効率よく時間を使って、最短距離で理想の外構を手に入れましょう!