外構計画をできるだけ早く始めた方が良いふたつの理由

注文住宅の外構計画、私はできるだけ早く始めることをお勧めしています。具体的にどのタイミングかというと、建物の間取りと外枠がだいたい決まったらすぐ外構の検討を始めましょう。できれば建物契約前にラフプランと概算を入手するのがベストです。

それには二つ理由があります。 一つ目は外構工事の概算を把握しておくため。

多くの方は外構計画を後回しにするため、外構予算が足りなくなります。予算が足りず、ガーデンローンを追加で組まなくてはいけないなんてケースも。そうならないためにも、早い段階で計画し見積もりを入手しておきましょう。

二つ目は建物ができてしまってからでは変更できない箇所があるため。

特に注意しておきたいのが、玄関までのアプローチ計画、建物基礎と関係する部分、上下水道の配管、電気配線です。これは後から変更しようとしても無理な場合が多く、また変更できたとしても追加費用がかかります。余計な出費を抑えるためにも、事前に計画しておくことが大切です。

ではそれぞれの項目について詳しく解説します。

外構工事の概算を把握しよう

 

こちらの記事に詳しく書いていますが、外構の費用というのは土地の高低差や広さによって大きく変わってきます。また、ハウスメーカーに頼むのか専門業者に頼むのかによっても2~3割程度金額が違ってきます。

そのため、見積もりを取ってみるまでいくらになるのかがわかりません。にも関わらず建築完成間近で検討を始める方が多いので、予算が足りなくなります。

ですから、あいまいなままにしておかず、早めに金額を把握することが重要です。

それが土地の契約前であれば、そもそもその土地は無理、ということがわかり土地を買わずに済みます。建物の契約前であれば、大手ハウスメーカーでは厳しいから工務店にしよう、設備のオプションを減らそうなど対処することが可能ですね。

概算の入手方法

一番簡単なのが、 打ち合わせ進行中の建築会社に外構のラフプランと概算見積を依頼することです。その際、まずは最低限のプランでいくらになるか聞いてみるとよいでしょう。

最低限のプランとは?

外構に最低限必要なのは、次の項目です。

  • インターホン
  • 表札
  • ポスト
  • 車庫の舗装
  • アプローチ部分の舗装
  • 玄関までの階段
  • 落下防止フェンス
  • 隣地境界の土留・フェンス

絵にすると下のような雰囲気になります。

 

・・・うん、シンプル!

さすがに味気ないですね。 この最低限のプランで予算オーバーであれば根本的に考え直す必要があります(土地・建築会社を見直す、外構専門業者に再見積もり依頼など)。最低限のプランで予算に納まりそうであれば、どこまで仕様をアップしていくか考えると良いでしょう。

後から直せない箇所を確認しよう

後から直しにくいのが、玄関までのアプローチ計画、建物基礎と関係する部分、上下水道の配管、電気配線です。ひとつずつ見ていきたいと思います。

玄関までのアプローチ計画

建築工事で一番最初の工程が基礎工事です。この時、建物基礎と一緒に玄関ポーチと階段1~2段目までを造ってしまうことが多いです。

次の図を見てください。

左が建築会社の標準プランです。右が本当はこうしたかった・・・と後から考えたプランです。右のプランにするためには壊して形を造りかえる必要が出てきます。当然余分な解体・処分費用がかかります。

こうならないためにも、玄関ポーチを打つ前にアプローチ計画を考えておいた方が良いのです。

建物基礎と関係する部分

これは高低差がある敷地の場合特に注意する必要があります。

例えば下の図のように車庫を計画していたとします。

途中で自転車も3台くらい置けるようにしたくなりました。じゃあ玄関の左側を道路とフラットにして置こう!と思いますよね。こんなイメージです。

でもできないんです。基礎が下まで入っていないため、土を掘ることができないんです。

このように建物基礎と関係する部分というのは、事前に検討しておく必要があります。土地の状況によっては建築法規によりできない場合があります(平均GLに影響するため)ので、必ず建築会社と確認をしてください。

上下水道の配管

戸建てを建てたら、家のまわりに1~2箇所水道がほしいものです。車庫に1ヶ所、庭に1ヶ所程度あると便利ですね。これも配管が終わってしまった後に場所を移動しようとするとたいへんな工事のひとつです。

次の図を見てください。

左のようにはきだし窓の脇に計画されることが多い立水栓。ウッドデッキを付けるので、移動することにしました。その際、地下の配管を伸ばさなければならないので追加の費用が必要です。個別に一部の配管工事をするよりは、建築の配管工事の際に一緒にやってしまった方が費用が抑えられます。

このケースではそれほど苦労なく移動が可能ですが、場所によっては配管距離が長くなり、その分だけ費用がかさみます。なるべく早めに決めておきたい項目です。ただし、建築の配管工事というのは全工程の最後の方になりますので、基礎と比べると時間の余裕があります。

電気配線

外構で電気配線が関係あるのは照明や防水コンセントです。外構の電源は建物の外コンセントから取ります。

まず照明をいくつ、どのあたりに設置するのかを大まかに考えておきましょう。そうすることで、建物のどこに防水コンセントを設置したらよいかが決まってきます。またたくさん照明を付けたい場合、何ワット必要か検討する必要があります。

インターホンの配線も同様に検討しておくと良いでしょう。

まとめ

外構計画を早めに始めた方が良い理由を二つの観点でみながら解説しました。

  • 予算を把握するため
  • 後からでは変更しにくい箇所があるため

注文住宅の計画には決めなくてはならないことが多くあり、たいへんだと思います。ですが、満足度をあげるため、余分なお金をかけないため、計画的に行動しましょう。外構を計画的に検討するだけで 10万以上節約できるケースもあるんですよ。

よい家づくりができますように。頑張りましょう!