エクステリア&ガーデンデザイナーのふじさきかなこです。今回は信頼できる外構業者の選び方のポイントを解説します。
外構工事の打ち合わせが進んでくると、デザインは気に入っているんだけど予算オーバーなんてことがよくあります。
でも、「その図面でうちの方が安く見積もりしますよ。」こんなこと言う業者さんにはご注意です。
一枚の図面をつくるのにかかる経費
他社の図面でその会社より安く工事をやってくれる業者さんが見つかったとします。でもちょっと待ってください。一枚の図面を作るために、どのくらいの経費がかかっているかご存知ですか?
新築30~40坪くらいのお家を想定します。
作業見積もり
・お客様からのヒアリング 2~3時間程度
・現場調査 2~3時間程度
・デザイン作図 2~6時間程度
・見積もり作業2~3時間程度
・お客様へプレゼン 2~3時間程度
(時間は移動も含めて想定しています)
初回プレゼンするだけでも1日~2日の人件費がかかっています。その他にも交通費や通信費、事務所費、CADなどの基材費もあるでしょう。
数回打ち合わせを重ねて修正している図面ならば、もっと経費がかかっています。
その労力を横から泥棒して、工事見積もりしたらどうなるか?
提案・打ち合わせ経費が0円なのですから当然安くできるに決まっていますね。
安くなるならズルでもいい?
安くなれば多少ズルくてもいい!とにかく安くしたいです!
それなら仕方ありませんが、そういう業者さんに依頼すると後々トラブルなることが多いです。そのデザインの意図や打ち合わせの経緯を知らないで施工するからです。
ズルをする業者さんです。施工だって手抜きしていないと信頼できますか?
後からこんなはずじゃなかったのに、と言って余分にかかるお金は、外構費用が安くなった分ではまかなえません。
1年も経たないうちに舗装がはがれてきた。土留めブロックが倒れてきた。土間コンクリートが割れてしまった。
手抜き工事をするような業者は、アフターサービスも充実していません。なんだかんだと理由をつけて補修を先延ばしにしたり、連絡が取れなかったり。
そしてあきらめて他社に補修を依頼した場合は、新規で工事をするよりずっと費用がかかります。最初からきちんとした業者に依頼すればよかった、と後悔しても遅い・・・。
図面盗用防止にむけて
このような図面盗用を防止するため、エクステリア業界でもキャンペーンが行われています。
それが「ニューモラルスタンダード」です。
施工会社には、他社の図面を盗用して営業をしないこと、お客様には安易に図面を横流ししないこと、を訴えています。この活動に参加している会社の図面には次のようなロゴが入っています。
この活動に参加している業者や、参加していなくても同じような理念で活動している会社を選びましょう。安易な価格につられず、安心してまかせられず業者選びの参考にしてください。
私が個人のお客様向けに提供している図面について
私は個人のお客様向けに、デザインの提供をしています。これは他社で施工可能な図面です。お客様が自由に使える図面の権利をお譲りするということで、有料でのご提供とさせていただいております。
施工会社へのプラン説明、質問対応などは追加費用なしで行います。施工業者が決まりましたらご連絡ください。
作図例はこちら
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