本日は嬉しいご報告です。
2019リックパースコンテストに3作品が入賞致しました!
- ライティング部門 大賞
- エクステリア部門 優秀賞
- ガーデン部門 優秀賞
応募した3作品ともこのような素晴らしい評価をいただけるとは、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
2018年の「コンテスト受賞者によるレタッチセミナー」でコンテスト常連のエディア株式会社山口氏や有限会社ビークリエイト米田氏のパースに対する姿勢を伺い感銘を受けたこと、勉強中のフォトスタイリングの技術をパースに活かすことができたことなどが、結果を残せた理由ではないかと思います。
作図のヒントをくださった方々、フォトスタイリングの先生方、協力してくれた家族に感謝しています。
そしてこの結果に満足することなく、さらに研究研鑽を進め、お客様に喜んでいただける図面づくりに努めたいと思います。
Contents
ライティング部門大賞 ベランダガーデンで癒しのひと時
大賞をいただきましたライティング部門のパース「ベランダガーデンで癒しのひと時」です。
週末の夜、自宅のベランダでゆったりと過ごすナイトシーンです。ブルックリンスタイルのインテリアが好きなオーナーをイメージしています。 ベランダだけを作りこむのではなく、室内も同じテイストで揃えて統一感を出しました。
私自身お酒が好きなので、このようなシチュエーションを作るとつい小物にワインやビールを置きたくなってしまいます。
自分自身が好きなシチュエーションで大賞を取れたのは本当に嬉しいですね。
パーステクニック
CADでレンダリングをしたままの、元の画像がこちらです。
最終の絵と比べて、平たんで暗い印象ですね。このパースには次のようなレタッチを入れています。
- ライト、キャンドルに明るさをプラス
- ワインの口部分が、黄色すぎて悪目立ちしていたので彩度を落とす
- 全体的に明るさを上げる
- 室内を部分的に明るく
- キャンドルの光が床に強く落ちすぎている箇所をぼんやりさせる
- レンダリングエラーなのか、不自然な陰が落ちている箇所を修正
- フィルタをかけてドラマチックに
元画像のままだと寂しそうで宴の後?という雰囲気ですが、レタッチ後は明るくなり「さあ飲むぞ!」という感じになっていますよね。
レタッチは10種類以上、思考錯誤したと記憶しています。その中でよさそうなものをピックアップしてA4サイズで印刷し、何人かに意見をもらいながら調整していきました。
特に夫は全く業界とは関係ないごく普通の感覚を持った人なので、意見がとても参考になりました。 夫が一目みてどんなシーンかわからないものは、独りよがりになっている可能性大、と考えて調整していきました。
3作品の中で一番時間をかけたパースです。
エクステリア部門優秀賞 木漏れ日のアプローチ
エクステリア部門優秀賞「木漏れ日のアプローチ」です。
初夏の高原にある別荘をイメージしました。高原らしくさわやかな印象になるように、明るいグリーンとアースカラー、建物のホワイト、空・ポスト・花のブルーで構成しています。
アプローチにかかる陰には特に力を入れました。パースには映らないところにも樹木を配置して、自然な陰が落ちるように工夫しています。空の自然さにもこだっていて、自分で撮影した写真を使用しています。
パーステクニック
この作品のポイントは、大胆な構図と陰の使い方です。ライティングのパースと比べ、ほとんどレタッチは使っていません。また入力方法でも、難しい技術は一切使っていない作品です。
サムネイルでも目立つ構図
パースコンテストの1次審査では、膨大な作品の中で目を引く必要があります。想像ですが、審査員の方々は大きな画像で比較しているわけではないのではないかと考えています。
その中で目を止めてもらうためには、 サムネイルサイズでもインパクトがあることが大事ではないでしょうか。そこで中央に真っ白な建物を配置し、その周りにふんわりと植栽を配置してパッと見のメリハリを出しました。
またより奥行感を出すために、アプローチをゆるやかなスロープにして遠近感を強調しています。視線の先に配置した「犬」もポイントで人気(ひとけ)感を出すのに使いました。カラーはもちろん白をチョイス。
こだわった陰の演出
もうひとつのこだわりポイントは陰です。高原がなぜさわやかなのかというと、木々からほどよく落ちる木漏れ日と陰の涼しさではないかと考えました。そこで、手前の植栽帯にあえて陰を落としました。
半日陰の植物と言えば、なんといってもギボウシ。斑入りをチョイスして明るさと陰のコントラスト、気持ちのよさを演出しています。
ガーデン部門優秀賞 一日のはじまり
ガーデン部門優秀賞「一日のはじまり」です。
外と内とが自然につながったアウトドアテラスのプランです。時間は朝。一日のはじまりに朝日を浴びながらコーヒーを飲んで気持ちよくスタートする、そんなシーンを思い浮かべてつくりました。
このパースは昔泊まったゲストハウス「KASUKE」のイメージがありました。オーナーのセンスでどの空間も最高に居心地のいい大人のゲストハウスです。
パーステクニック
朝のキリっとした空気感を出すために、シンプルな構成を心がけています。余計なものは配置せず余白を意識しました。
また、このパースをつくりはじめた時、逆光パースにチャレンジしようという目標がありました。そこでポイントになったのが、樹木をかたどったタカショーの「デザインパネル」です。このパネルにインスピレーションをもらってできあがったパースです。
このパースでは、写真のテクニック手前ボケを使っています。カメラの詳細設定を開くと、物理カメラというメニューがあります。ここで本物のカメラと同じように、F値や露出、シャッタースピードなどを設定することができます。
ボケ感を出すにはF値を変えていきます。ただしあまりやりすぎると、ボケボケのパースになってしまいますので、ほんの少しだけにしておくのがポイントです。カメラがわかる方は、ぜひ研究してみてください。
このパースも多少明るく調整した程度です。レタッチはほぼ使っていません。
まとめ
入賞した3作品を解説してみました。同じくRIKCADを使われる方の参考になれば幸いです。
何かご質問があれば、お気軽にお問合せください。メールでもSNSでも歓迎です。
また、twitterでほぼ毎日つぶやいております。いろいろな方々と知り合って情報交換していきたいと考えておりますので、気軽に話しかけてください。